東京駅で車いすのまま乗れる介護タクシーに「乗れる専用の場所」はありません。
そのため「安全に余裕をもって乗れる」場所はどこなの?と思いご案内します。
駅員さんに、日を改めて数人、アナウンスセンターで数回、八重洲口と丸の内口のおまわりさんに、日を改めて数人に伺って聞いた結果です。
東京駅のいろいろな車の乗り場で専用となっているのは、一般のタクシー、都バス、観光バス、ホテルですので、障害者専用や車いす専用の介護タクシー乗り場はありません。
どなたに聞いても少しあいまいな回答しか得られないのは、おまわりさん(行政)や道路交通法、東京駅(駅員さん)、道路運送事業法(タクシー業者)の各々の法律やルールが絡み合っているからです。
「私ではハッキリしたことは言えません。〇〇で聞いてください」のようなことを言われてしまいます。
結果「乗れるところで乗る」ということになっているのが現状です。
東京駅で色々な車両のルールは、「東京駅」のルールに従うことになります。
他に行政、道路交通法、道路運送事業法、タクシー業界の決まり事などが絡み合ってきます。
東京駅のルールでは、「乗る場所」「降りる場所」がありますので注意しないといけません。
新幹線をお使いの場合
駅員さん確認したところ、どの新幹線の改札口からでも、新幹線の「乗り場」までは10分ぐらいで到着できるようになっているようです。
違うのは、新幹線の改札口から「駅出入り口」までの一般共通の通路の距離です。
車椅子を利用し介護タクシーで乗り降りできる改札口、出入り口は主に4つあります。
介護タクシー専門の事業者は、八重洲中央口の正面右側の一番大きなタクシー乗り場は使えません。
ここを使えるのは、東京駅と契約した事業者だけになりますが、ここにも車椅子専用の乗り場はありません。
1番良い場所が丸の内北口になります。
「乗り」「降り」の安全が十分に確保でき、時間も余裕をもてる場所です。
たまに乗り合いのワンボックスカーが連続で停まっていて、まったく停められないとこもあります。
駅出口のスロープを降りると雨除け、ひさしがあるところがバス停と一般のタクシー乗り場です。
その先に、介護タクシーが停められるスペースが十分にあります。
2番目に良い場所は丸の内南口になります。
安全に「乗る」ことができます。
駅出口のスロープを降りると正面が手すりが切れていますので、その場所に介護タクシーが停められます。
「降りる」のは、この場所で停められればゆとりをもって降りられます。
その左側の先は一般のタクシー乗り場で、そのもっと先は停められません。
駅出口のスロープを降りて右側はホテルの車両専用で、画像の福祉タクシーが停まっている後ろ側の、車道の舗装が違っている所は進入できません。
画像一枚目のように目の前まで一般のタクシーがきますので、福祉タクシーが停められるのは一台だけになります。
駅出口左側に交番があり、この手すりの切れ目にパトカーと停めておまわりさんが出入りします。
この場合は、パトカーの前後に短時間で停めらるようになります。
他の福祉タクシー事業者さんも利用しますので、順番待ちになることもあります。
そのため待機はしづらく、利用者さんとの待ち合わせの時間調整が必要になります。
タイミングが合わなければロータリーをぐるぐる回るか一時停車して調整します。
日本橋口は出口の正面に、共用の乗降場所がありますがバスの乗降がメインの出口になります。
一般のタクシーのほとんどが「降りる」場所になります。
ここで乗るお客さんはあまりいないと思います。
画像3枚目の奥に黒い車両が停車していますが、そこら辺が停車限界になります。
その辺からバスの乗降場所となり、近くで停めようとすると警備員に注意され、車椅子の方を降ろしたいと言っても停められません。
画像の2、3枚目の福祉タクシーが停まっているところだと、後ろに停車する車が来ないのでいいと思います。
ここの位置で待ち合わせの待機をしてしまうと、正規位置に一般のタクシーが停車できなくなってしまうので長い時間の待機はできません。
乗降場所、導流帯(ゼブラゾーン)の前後は一般車も知り合い待ちをするので、いい感じの場所に停められなければ時間調整が難しい場所です。
ロータリーはカラコンだらけで一時停車もできません。
バスの出入りがあり道が狭いので、歩道に近くないとスロープを広げ車椅子を乗せることはできないため「乗せ」づらい出入口になります。
観光客も多くなってますます混んできました。本当にあぶないなあと思ってしまいます。
このロータリーは小さいのですが、内側により小さい一般車用の「乗る場所」「降りる場所」があります。
東京駅のルール、行政、道交法が一番ややこしくなっている「乗る場所」「降りる場所」です。
午前中の早い時間なら待ち合わせもできますが、午後の15時ぐらいから「車椅子で降りる」のもかなり大変だと思います
事業法や道交法では、一般のタクシーとハイヤーは一般乗用旅客自動車運送事業です。
介護、福祉タクシーも同じ一般乗用旅客自動車運送事業(福祉限定がつきますが)です。
これに東京駅のルールと一般の倫理観が絡み合ってしまいます。
一般の運転手さん、タクシーの運転手さんがおのおのの思いと認識の違いもありますので、お互い皆が「なんでお宅がここにいるの?」というような感じになってしまいます。
画像3枚目、赤い舗装してる所が、タクシー降車専用場所です。この内側に一般車用ロータリー。
混んでいると、外堀通りからロータリーに入れません。
画像1枚目、ロータリーに入れない車が外堀通りまででて、二重三重停車してお客さんが道路上で降りています。
画像2枚目、待ち合わせで「乗る」場合、赤い舗装の先は一般車も停車していますので取り合いになります。
画像3枚目、後ろが横断歩道だから車イスを乗せるにはいい場所だと思います。
混み合ってくると一般車も横断歩道上でも駐車してきますし、前の車両ギリギリまで詰めてきます。
横断歩道の前のこの場所にはギリギリ2台しか駐車できませんので、どうにもならなくなってしまいます。
お昼前ぐらいから混んできます。
午後になるととても待ち合わせできるような状態とは思えません。
タクシーレーンで「降ろす」ことは可能ですが、とても安全やゆとりとは程遠い状態で降りていただくことになります。
一般のタクシーも真後ろまでくることも多く、ギリギリまで詰められ後ろ扉を開けられる状態ではないこともあります。
後ろからでは前方の車両が、福祉車両でスロープを出して車椅子が出てくるとは思わないのでしょうがないとも思えます。
八重洲通りからも合流してきます。
一般車用のロータリーはホントに小さく、横幅の有る車両が停まってしまうと、その脇を通れなくなってしまうので、その車がどいてくれないと動かなくなってしまいます。
観光客も多くなっており、内側の一般ロータリーには観光客を待っていると思われる大型のハイヤーが何台も待機してしまっているので、この中で車いす用の後ろのスリープを開くのは難しくなっています。
そのため待機できる場所も限られます。
ロータリーから出ると外堀通りですが、駐停車禁止なので停車できません。
ここは行政、道交法適応になるので駐停車はダメです。
待ち合わせのためロータリーで停車が出来ないと、ロータリー内でぐるぐる回るまわることができません。
そうすると一回出ないといけなくなり、東京駅自体を一周回ってくることになります。
回ると5分~ぐらいは掛かります。
また戻ってきても停車できるとは限りませんが。
このようなことを繰り返すか、少し離れますが「八重洲北口」から外堀通りに出た信号の左側あたりで「お乗り」いただいた方が結果的には早いこともあります。