介護タクシーを長年おこなっていくと介護の本場の現場から少しづつ離れてしまうので、介護とは?なんぞやと教えてもらった理想的な考え方もだんだんと忘れてきてしまいます。
今の介護初任者研修(当時はヘルパー2級)の内容は、とても理想に高いのです。
資格がない方が、介護の資格を取る場合はテクニカルな利用者さんや自分の身体の動かし方をメインに習うと思いますね。
しかし、いざ受講してみると全く違います。
学科が7割、実務が3割ぐらいかなという感じだと思います。
この学科ですが、介護の基本から始まり、提供サービスの種類、医療、病気までとても広い範囲で勉強しないといけません。
これらはもちろん専門的に深い内容ではなく、浅くですが知っておくと介護にとても役に立つことばかりです。
介護ドライバーで、介護職を行っていた女性でもドライバーを続けていくとこの理想的な考え方と細かい知識は忘れてきてしまいますので、各々確認しておきましょう。
各ページには専門用語が記載されておりますので、こちらに専門用語を一覧にしておきます。
ADL |
日常生活動作 日常生活において普通の行われている食事、排せつ、移動、入浴、化粧、睡眠、更衣、洗面などの日常の動作 |
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IADL |
ADLよりも複雑な動作 手段的日常生活動作 電車に乗る、電話を使う、家事全般など |
ICF |
国際生活機能分類 人が生きるためにWHOが生活機能を6つの構成要素に分けて示した。1健康状態、2心身機能・身体構造、3活動、4参加、5環境因子、6個人因子。5と6を重視しICIDHと比べてより生活機能に重点をおいて、できる面を強調したもの |
ICIDH |
国際障害分類 WHOが障害を国際的な共通の概念としてとらえようとした。障害レベルを3つにわける。機能障害、能力障害、社会的不利 |
OT |
作業療法士 園芸や料理などの作業で応用的、日常的生活動作能力を回復改善を目的で療法を行う |
PT |
理学療法士 立つ歩くなどの基本的生活動作の回復や維持などを目的に運動や物理療法を行う |
QOL |
生活の質、生命の質 ↔ QOD 死の質 |
ST |
言語聴覚士 言葉、失語、発生、聴覚機能の維持向上の訓練を行う。嚥下機能や摂食の訓練も行う |
アドボカシー | 利用者はノーNOと意思表示しにくいので介護者は代弁を行う必要がある。このような代弁行為をすることで利用者の利益を図り生活の質を向上させる取り組み |
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インフォーマルサービス | 民間事業者やボランティア、家族が主体となって提供する介護保険外のサービス。公的機関が提供するのはフォーマルサービス |
エンパワメント | 介護や福祉の分野の意味では、持っている潜在能力を活かしながらその力を取り戻していく過程。やりたいことを思い、希望をもって生きる気持ちになれるように支援すること。本来の意味は、権威や権利を与える |
グリーフケア | 悲嘆の介護 身近な人を亡くしたことで出る深い悲しみへの介護 |
スーパービジョン | スーパーバイジーに対して、スーパーバイザーが行う指導、援助などを受ける教育方法。熟練した専門家をスーパーバイザー、その人の指導を受ける人がスーパーバイジー |
セルフヘルプグループ | 同じ障害や疾病のあるもの同士が情報交換をし助け合うことを目的として集まり活動を行うグループ |
ソーシャルインクルージョン | 高齢者や障害者、ホームレス、外国人を含むあらゆる人を包み込んで生活できる地域のあり方、社会や環境に適応させるのではなく、社会や環境がこのような方々の多様性に合わせるべきという理念 |
ソーシャルワーク | 相談援助業務 |
ノーマライゼーション |
あらゆる人(高齢者や障害者)が普通の(ノーマルな)生活ができるようにすること、そのような生活を保証すべきでるという理念 |
レスパイトケア | 高齢者や障害者の介護を担う家族に、その負担から一時的な解放と休息の機会を得るために、介護職がこの機会を提供すること |